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010 涙(潮江)

「ばかたれぃ!忍者が涙を流すな!!」

「涙じゃないもん。」

「言い訳するな!」

「だから涙じゃないって言ってるじゃん!」

「じゃあこの目から出ているものは何だ。」

声を荒げているはずなのに、優しく拭ってくれる先輩の手。
せっかく止まり始めたのにまた涙が溢れて来たじゃないか。

009 馬 (左門)

「ねえ、今どこに向かっているの?」
「金楽寺だ。」
「・・・」

「私達、今何に乗って向かっているの?」
「馬だ!」
「・・・」

辺りを見ると、見渡す限りの海山。

「もー!何で馬に乗ってまで方向音痴なのさー!!!」

私の不満の声を聞いてもきょとんとしている操縦士に
一発かましてやりたくなった。

―――――

馬に乗っても方向音痴ってある意味天才だと思う。

008 伝達(団蔵、年齢+5)

いつも配達にくる馬借の加藤さん。
今日は荷物と一緒に一枚の紙を持ってきた。

「あの、これ、頼んで無いんですけど」

そう尋ねても何も答えず、帰ってしまった。
いつもあげているにんじんと世間話も忘れて。

その次の日も、そのまた次の日も。
加藤さんは荷物と一緒に一枚の紙を持って来た。
それがある日、ピタリと止んだ。
しかし、加藤さんは紙をもらう前みたいに気さくに話してはくれなかった。
にんじんも受け取ってくれなかった。
それが少し、寂しかった。

加藤さんにもらった六枚の紙を並べてみた。

「"き""み""が""す""き""だ"」

なんて回りくどい。
そう思いながらも口元が自然と上がっていた。

007 空 (トリップ、仙蔵※病み気味)

全部捨てようとした。
好きなもの、仲間、家族全て、全てだ。
自分の命と一緒に。

でも、出来なかった。
自分の命だけは。
最低だ最低だ最低だ。最低だ。
私は最低な人間だ。

最愛の人をも捨て自分はのうのうと別の世で生きている。
これは天罰なのか。
生きながら悔いろと。
私が捨てたものから与えられた天罰なのか。

ふと空を見上げた。
私が生きた時代とまるで変わらない空をこの時代も描いていた。

006 帰り道(室町、久々知)

「久々知くん、心配しなくても一人で帰れるよ?」
「いえ、駄目です。この時間帯は盗賊が多く出没するので。」

見晴らしのいい川べり。
確かに左は山で、盗賊が隠れるのに丁度いい場所になっている。

「これでも私、忍者の先生なんですけど。」
「"実習中"が抜けてますよ。」
「かわいくないやつー」
「男なので結構です。」

冷静を保とうとするけど、少し赤くなって抗議する久々知くん。
そこが昔から変わらないかわいい所だよと褒めているのが分からないのかな―

「あとさ、二人でいるとき敬語やめにしない?
 幼馴染なんだし。先生っていうのも。」
「"恋仲"が抜けてますよ。
 先生こそ、いまさら久々知くんはやめて下さい。」
「はいはい。じゃあ、せーの・・・」

――――――――――

久々知って年上とくっつけたくなる

Appendix

プロフィール

ほしの

Author:ほしの
血・星:獅子座のB型。
     はい、完全なる会計委員ですね。
でも10キロそろばんなんて持てない…

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